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根木珠たまねぎ日記|(旧 There's No Blog)

電子書籍を個人出版している根木珠、思考を垂れ流す。(旧Don't Believe Everything You Read)

エッセイ抜粋『勧誘された話』

勧誘された話

 メイフラワー(手相)

北千住にいたころ、職場から寮までは20〜30分離れたところにあった。仕事が終わり寮へ帰るとき、北千住駅の下を通る。すると「手相の勉強をしているんですけれど」と、声をかけられた。
手相を見せてくださいというから見せた。健康面の話から仕事は何をしているか、悩みはあるか、というような話をしたような気がする。
「ここに、線がありますよね」
と彼女(女性だった)は言う。
「この線は、人生の転換期をあらわしているんですよ」
へえ、そうなんですか。
それから私は、少し歩いたところにある建物に連れていかれた。
室内は小奇麗で、アットホームなカフェといった雰囲気だった。テーブルがいくつかあり、そこのスタッフ? と客? が、一対一で喋っている。そのテーブルのひとつに私は案内された。先ほどとは違う女性が出てきて目の前に座った。綺麗だけれど化粧が濃いな、と私は思った。彼女はにこにこしながら、ここは飲み物も自由に飲めるし、こうやってお話ができるんですよ、いいでしょうという。たしかにいい。なんだか落ち着いていいですね、と私は言った。穏やかな空気のなか、あるとき彼女は紙とペンをテーブルに置き、
「ゆきなさん(私の名前)は、神様っていると思いますか?」
と言った。


(つづく……かも?)


YOME

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