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根木珠たまねぎ日記|(旧 There's No Blog)

電子書籍を個人出版している根木珠、思考を垂れ流す。(旧Don't Believe Everything You Read)

阿部謹也『「世間」とは何か』

徒然草を書いた吉田兼好というひとは、近代合理主義的な考え方の持ち主だったそうだ。
吉凶の占いなど迷信だ、と切って捨てる。
その良し悪しは別として私が興味深かったのは、世は無常だと憂うだけでなく、儚い世、無常な世、そういう世の中でどう生きるのか、を説いたという部分である。

自己啓発本が売れる世の中で、小説、文芸作品は売れないと嘆いて終わるより、そういう世の中でいかに小説を、文芸作品を読んでもらうのか、そう考えたほうがよいのかもしれない。

また、個人的には、精神論や根性主義は嫌いだけれども、近代合理主義もいきすぎはよくない気もしており、つまり私は、日本の文化は非科学であろうとも、それはそれとして好きだ。

「世間」とは何か (講談社現代新書)

「世間」とは何か (講談社現代新書)