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根木珠たまねぎ日記|(旧 There's No Blog)

電子書籍を個人出版している根木珠、思考を垂れ流す。(旧Don't Believe Everything You Read)

スケープゴートを生み出す心理

ちょっと前に読んだ本について思い出した。

なんとか族というどこかの狩猟民族は、熊に関する儀礼の中で、ガマガエルをかたどった道具を使うのらしい。
人間に狩られるのは熊にとっては災難だけれど、その災難はガマガエルのせいなんですよ、ということなのだという。スケープゴートの役割を、ガマガエルは果たしている。
人間はむしろおもてなしをしており、熊は人間に感謝をしているのだと。
その本には「ガマガエルからしてみればいい迷惑である。」と書いてあった。
いい迷惑なんてレベルじゃないよね、だって濡れ衣だもの。

「だから人間はエゴイストだ」とか言いたいわけではない、むしろ、生きていくために食べなければならず、食べるためには生き物を殺さなければならない、そういうときに彼らの胸に去来した何かを想像する。
熊祭りなどの儀礼は、そういった彼らの、心のあり方を考えるうえで、よい素材になるのではないかと思っている。

北の人 文化と宗教 (Academic Series NEW ASIA)

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北方の民族と文化

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