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根木珠たまねぎ日記|(旧 There's No Blog)

電子書籍を個人出版している根木珠、思考を垂れ流す。(旧Don't Believe Everything You Read)

星?に願いを

流れ星に願いごとをすると叶うという話をよく聞きますね。

流れ星になんの権限があるというのか。
私はそう常日頃から思っていたのですが、どうやら願いごとを叶えるのは流れ星ではないらしいです。

つまり、空には幕みたいなものがあって、それが裂けたり開いたりしたときさしこむ光、これが流れ星なのであり、それが見えたとき願いごとを言えば天の神様が聞いてくれるよということ、っぽいです。

目からうろこですね。

『シャマニズム(平凡社)』から一部抜粋して引用すると、
 アルタイ系のいくつかの民族は、天は天幕の屋根に似ていて、人の住む大地をおおい、保護しているものと想像している。
 いくつかのテュルク系諸民族はさらに、神々が天の蓋をときどきちょっと開いて、地上に何が起きているかをのぞいて見るのだと考える。そこで、チュワシは流星が現れるわけを説明する。
 この、天の《裂け目》を見ることのできた者は運がいい。というのは、その瞬間に願いごとをしたり、神に頼みごとをすればすべてかなえられるからである。
 ブリヤートは、《天の扉》を神々がちょっと開いたときに流れ星が現れるのだという。《扉》がほんの一瞬でも開くと、「天から不思議な光が輝きわたっめ、大地のすみずみまで照らし出す」。チュワシと同じようにヤクートもまた、《天の扉》が開いたときに頼めば、神はどんな望みでもかなえてくれると信じている。
 空飛ぶ流れ星のために生ずる発光現象に関するこうしたこどもじみた見方は、かつてはアジアのみならず、にしてヨーロッパにも普遍的であった。そうして、その瞬間に願いごとを口にすると、かなえられるという風習も、同じく普遍的であった。
――「シャマニズム1 アルタイ系諸民族の世界像」ウノ・ハルヴァ著 田中克彦訳(平凡社

とのことでした。
なるほど、昔からある言い伝えなのですね。それもけっこうな太古ですね。


シャマニズム1: アルタイ系諸民族の世界像 (東洋文庫)

シャマニズム1: アルタイ系諸民族の世界像 (東洋文庫)


(おわり)